中国地方や兵庫県で低価格の理美容店を営むLOTUS(ロータス、広島市、烏田直子社長)は全国で出店を加速する。9月に高松市に出店するのを皮切りに、10月に横浜市、11月には大阪府などに相次ぎ店を設ける。店舗の運営ノウハウを蓄えたと判断、地域ごとに運営会社を設置し現時点の13店を来年3月までに20店に増やす。店舗網の拡充で運営効率の向上に弾みをつける。
ショッピングセンター内への展開を中心に据え、出店の初期コストを抑える。9月に高松市内の「イオンタウン」に店を置くほか、11月に大阪府東大阪市に開設する店舗や、来年3月に兵庫県姫路市に設ける店舗も大規模商業施設の中に構える。出店の拡大によるスケールメリットを生かし資材の調達費用などコスト低減を進める。
出店規模の拡大に併せ、10月に運営会社4社を設立する。各社が関東地区、岡山・四国地区、広島地区、関西・山口地区をそれぞれ担当する。きめ細かな運営体制を整えるとともに「幹部社員の士気向上につなげる狙いもある」(太田原学取締役)という。
横浜市の新店舗は美容室を併設し、マッサージを施すリラクゼーションサロンも新たに設置。サロンは横浜の店舗を含め4店に設置する計画だ。30分1000円の価格を設定し、付加サービスを充実させる。
同社はショッピングセンターなどに基本散髪料金が1000円の理美容店を出店している。通常の1000円カット店では1人あたりの散髪時間を10~20分程度に抑えているが、同社ではお客との髪形に関するやりとりに時間を割き、1人あたり30分程度を費やすのが特徴。
散髪以外の毛染めや縮毛矯正などの追加サービスも請け負う。白髪染めやファッションカラーなどの毛染めは基本料金3500円で、一般的な価格より3000円程度安く抑えている。
こうしたサービスに伴い同社の店舗は女性客の比率が高い。女性客の比率は全店平均で4割程度で、高い店では8割を超える。リピート率も8割以上と高い。運営効率を重視、「1人の美容師が散髪やパーマ、カラーをすべてこなすことで効率性を高めている」(太田原取締役)という。
同社は美容師が中心となり、2007年に設立。顧客層に応じて「ロータス」や「ビス」などの店舗名で理美容店を経営している。09年9月期の売上高は約1億円。
※日本経済新聞より